石川県珠洲市は三方を海に囲まれた「さいはて」の地。かつて日本海に開かれた「先端」としての歴史があり、祭りや食をはじめとする豊かな文化が残されている。そんな珠洲市ではアーティスト、市民、サポーターが協働してつくられる現代アートと奥能登の風土が響きあう「奥能登国際芸術祭」が3年に一度開催される。

2021年に開催された「奥能登国際芸術祭2020+」公式ショップの空間デザインを手掛けた。メイン会場である「スズ・シアター・ミュージアム」のコンセプトから着想を得て、珠洲の家々に眠っていた生活用具や民具を什器として利用し、珠洲の生活や文化をショップ空間に落とし込んだ。

Client:奥能登国際芸術祭実行委員会 design:和田実日子、頼安ブルノ礼一